マンション売却一括査定の功罪

一括査定サイトの勢力がすごいことに!

中古車の売却しようとする時に、インターネットで「中古車 売却」などと検索すると、どのような結果が並ぶでしょうか?
一部は有名大手の中古車ディーラーの名前も見られますが、多くが「売却価格一括査定」の申込みサイトです。
ワンクリックで10社から査定取得!などの文字が並び、中には最大30社の買取金額比較!などという見出しも。
実際に30も査定が来たら困りませんか?という疑問はさておき、ネットの世界では瞬時に価格の比較が可能で、家電製品なども最安値価格を店頭で提示して交渉できるのが、今や普通になっていますね。
さて、同様の一括査定サービスは、中古マンション・中古不動産の売却の場面にも数多く存在します。中古車と同様に「中古マンション売却」などとネット検索すると、一括査定サイトがぞろそろと出てきます。
あわせて、不動産の場合は売買物件を集めた巨大なポータルサイトも多数あるため、個別の不動産店の名前はほとんど出てきません。
お客さまがどのようなルートを使われても、最終的に売却のご依頼を承るのは個々の不動産店(宅建業者)です。
お客さまの側は一括査定サービスやポータルサイトを使われても、利用料のご負担は一切ありません。なのにこのようなネットサービス業者がたくさんある理由は・・ 不動産店も結構大変なのです。

中古マンション一括査定は万能か?

一括査定サービスは、便利なツールではありますが、いいことずくめなのでしょうか?
単に価格を比べるとか、相場を知るという意味では、いくつもの不動産店を廻って個別に査定依頼をするよりもはるかに効率的で、メリットも大きいと思います。
ただ、ここで留意したいのが、不動産の査定価格と、車や家電のそれには根本的な違いがあることです。
一言で言うと、不動産の査定価格は、実際の売却価格とは異なり、保証もありません。
なぜか?不動産の場合、査定を出す不動産店(仲介)と購入する方(買主)が異なるためです。
不動産店は近隣の事例や相場から価格を判断し、それを売主さまに提示しますが、買主さまの側は少しでも安く買いたいのが本音です。買主と価格が折合わなければ、売買は成立しません。
もっとも、このような書き方をすると、許容範囲かなという気もします。
そうなのです。査定する不動産店が、少なくとも自らは「妥当」と考える価格を提示している限り、それほど大きな問題にはなりません。
最悪なのは、売れる見込みがない高額の査定を提示してお客さまをいい気分にさせたうえ、実際の売買価格を大幅に引下げるというやり方です。
常識的な方なら、そんなことをしてもお客さまの不興を買うだけと思われるかもしれませんが、不動産店にしてみると、お客さまからお叱りを受けたとしても、メリットがあるから敢えてこんなことをしてしまいます。それは、お客さまの「囲い込み」です。
弊社を含めた不動産店は、売主のお客さまを探してご縁をいただくことに、相当なパワーを割いています。なぜなら、売主さまと媒介契約(仲介)を結ばせていただければ、その不動産物件の売買の「半分」は確保したことになるからです。
また、売主さまにしてみれば、数多くある不動産店の中から選んだ業者を、目に余る落ち度や対応の酷さがなければ、契約を解除して別の不動産店に乗り換えるまでの判断はまずしません。
そのような売主さまの動きも見越し、売れるあてのない高額の査定を提示してお客さまを囲い込んでしまう不動産店を選んでしまったら・・ご愁傷様です。残念ながら実際の売却まで無駄な時間とお手間が掛かるうえ、売買価格も当初の予定にはほど遠いものになってしまうことは決定です。
このような事態にならないための不動産店の見極め方はシンプルです。もし一括査定サービスを使うなら、突出した価格を出してきた仲介業者は絶対に避けること。
良すぎる話にはウラがあります。

横浜マンション流通プラザも一括査定に参画しています

当店でも、売主のお客さまを募集する営業の一環として、一括査定サービス等を利用しています。
不動産店側はサイトへの参画はもちろん有料ですので、お1人でも多くのお客さまとお話させていただきたいのは山々ですが、もちろん上記のような悪徳営業はしておりません。(笑)
むしろ、できる限り真摯なご説明と根拠を付けて、ストライクと考える査定額をお示ししています。
そのうえで、少しでも高値で売りたいという売主のお客さまのお気持ちを踏まえ、ではどのようにしてプラスαを狙うか?というご提案をさせていただいております。
確かに、特定の1社からの価格査定では不安というお気持ちは理解できますので、複数の不動産店に話を聞いてみるのは有効かもしれません。
その先は見極めて、どこに依頼するのがベストか、よくよくご検討ください。