新築信仰から中古住宅が当たり前の文化へ

新築好きな日本人

住宅を購入する場合、新築にするか中古にするかという問題が最初に必ずありますが、統計的な数字を見る限り、相変わらず日本人は新築が好きなのだなと言わざるを得ません。
色々なところに新築住宅と中古住宅のメリット・デメリットの比較が出ており、中古住宅のさまざまな利点も指摘されていますが、なかな需給が延びないのが実情です。
日本では人口の減少という大きな社会問題から、住宅の空家率はすでに15%くらいに達しており、更に上昇を続けています。
空き家問題は、過疎地に限った話ではなく、程度差はあれ横浜市でも同じ傾向です。
もし貴方が古くからの住宅街にお住まいになっていたら、ご自宅の近所にも空き家の1つ2つ、必ずあるのではないでしょうか?
一方、社会全体としては住宅が余っている中で、マンション・一戸建住宅の分譲(供給)は止まりません。
市況などの影響で供給戸数は増減しますが、相変わらずの根強い新築信仰に支えられ、デベロッパーと言われる開発業者さんも元気です。
横浜マンション流通プラザのような不動産仲介業者は、中古住宅の売買をビジネスとしていますので、中古住宅の需要を増やすことは自社のメリットになります。
ただ、そのような利己的な視点はちょっと棚に上げて、日本の住宅事情がどのようになって行くべきか、お話したいと思います。

日本の住宅文化はスクラップ&ビルド

木造建築である日本の一戸建住宅は、歴史的に耐用年数が短いものと認識されてきた土壌があります。
燃えやすく壊れやすい住宅が密集する地域は、失火や天災、戦争などで何度となく焼け野原になりました。
戦後から近代になっても、経済的な背景もあり、上質で長持ちする住宅をしっかり作ることより、コストを掛けずに短時間で建築することを優先した住宅が、幅を利かせてきたように思います。
象徴的なのは、税制で定める木造住宅の償却年数(耐用年数)が、20年と定められいることです。つまり、一戸建の住宅(建物部分)は、新築からたった20年で、公的な価値がゼロと見做されるのです。
また、マンションなどの中高層住宅も、かつての開発時の発想は似たようなものでした。
昭和30~40年代にあちこちで建設された中高層住宅を見ると、無機質で画一的な安普請の印象をぬぐえません。
当時は一般の住環境のレベルが低かったために、庶民から憧れをもって迎えられたようですが、鉄筋コンクリートの堅固な建物なのに、コストや工期短縮が優先され、長期的に使おうという建築思想や工夫が後回しにされた感があるのは残念なことです。
そのため、後から建設される物件との格差がどんどん大きくなり、今ではまったく太刀打ちできない状況に追い込まれています。

従来の日本の住宅は、短期間での建替えを繰り返すことを前提に建築されていたように思います。
つまり、スクラップ&ビルドです。
一方、欧米に目を転じると、まったく様子が違います。
彼らは、築100年を越える住宅を改築しながら普通に使い、住宅の売買では、中古住宅の戸数が新築住宅を圧倒的に上回っています。
もちろん、地震の有無や古くから石造りの文化であることなど、背負っているものが違いますが、少なくとも日本と違うのは、古い建物は壊して新築する、という短絡的な発想をしていないことです。
地球全体の環境やゴミ問題、持続可能な社会への移行ということが言われている今日。日本人も住宅について、そろそろ現代的な発想に転換すべきではないでしょうか。

長期的な利用を前提とした住宅へ

そうは言っても、マンションについては、中古物件の売買件数がじわじわと増加傾向にあります。
ただ、その主な原因は、新築マンションの値段が上昇する中、中古マンションならまだ手頃な価格で購入できるという経済的な理由が大きいです。
また、駅近や特定の人気エリアにおいては、新築の開発が難しくなっており、中古マンションしか選択肢がないという実情もあります。
一方、一戸建住宅については、まだまだ、新築住宅が中古の売買件数を上回っています。
ところで、最近の住宅の品質自体はどうなっているかと言うと、かつてのような状況から一変し、耐震性などの構造や設備更新のしやすさ、建材の耐用年数向上、マンションなら共用部分の設計なども含めて、長期の使用に十分に耐えられる建物が顕著に増えてきています。
また、税法上の償却年数に変更はありませんが、例えば、新築分譲業者に10年間の品質保証を法律で義務付けたり、住宅性能表示の制度を作るなど、行政としても耐用年数の長い住宅の供給を制度面から支援するようになってきています。
日本には、一つの美徳として「もったいない」という精神があります。
モノを大切にして受け継いでいくということは、様々な意味でとても大事なことだと思います。
ただ、残念ながら住宅については、一部の例外的な建物を別にすると、様々な要因から結果的にこのような扱いをされてきませんでした。
もちろん、中古マンション・中古住宅と言っても千差万別で、一括りに語ることはできませんが、中古であっても自信を持ってお勧めできる物件が増えていることは間違いありません。
こよのようなお勧め物件のお求めは、横浜マンション流通プラザまでご用命ください。
横浜のマンションに限らず、一戸建住宅も幅広くお取扱いしております。