災害に備えてハザードマップを確認しましょう!

台風による甚大な被害が発生

9月の台風15号、そして10月の台風19号はいずれも関東を直撃するコースを辿りました。
被災された皆さまには、心からお見舞い申し上げます。
テレビやネットの報道を見ていると、本当にやるせなさを痛感すると同時に、異常気象による凄まじい災害が今後も多発する恐怖を感じます。
今回は直接的な影響を逃れた方も、明日は我が身という危機感を抱いたのではないでしょうか?
テレビで専門家が「100年に一度の災害という表現は、100年後に災害が発生するという意味ではない。その位の規模の災害が明日おきるかもしれないということを肝に銘じるべきだ。」とコメントしていました。まったく、仰るとおりです。
東日本大震災の時は、地震と津波による被害が甚大となり、その後の不動産の売買にも多大なインパクトを与えました。
一方で水害については、近年の西日本豪雨や関西を直撃した台風などのニュースを、横浜に住んでいる私たちも十分に見ていたはずですが、まだまだ「他人ごと」という感覚はあったと思います。
今秋の台風被害を契機に、横浜でも水災リスクへの関心が高まることは必至でしょう。

思いがけない災害が起きる可能性も

大規模な水災がおきると、しばしばハザードマップのことが話題になります。
実際に水災に見舞われた場所をあとから検証すると、実は事前にハザードマップで注意喚起していた場所を一致している、という具合です。
上述しましたが、東日本大震災の後は、地震や津波に関するハザードマップが不動産取引の際に参照されることが一般的になりました。
想定されるいくつかの地震のケース(南海トラフ地震など)に応じて、その場所の震度や液状化現象の発生予測、津波による浸水の予測が、行政によって示されています。
一方、ハザードマップにはこれ以外にも、がけ崩れのリスクを示すものや、河川の氾濫による洪水リスクを示すもの、内水氾濫のリスクを示すものなど、多くの種別がすでに公開されています。
今回、10月の台風19号では、東日本の広範囲に渡って河川が洪水をおこし、想像を絶する甚大な被害が生じました。
ただ、不謹慎かもしれませんが敢えて言えば、河川から近い場所においては、堤防の決壊や水位が堤防の高さを超えたことによる氾濫(越堤)による被害は、ある意味で分かりやすい原因と結果になったと思います。(それにしても規模が大きすぎますが。)
ところが、あまりニュースになっていませんが、高台や丘の上、川からはかなり離れた場所でも水害は多発しており、ハザードマップにも浸水のリスクが示されています。これが「内水氾濫」というものです。
近くに川がある訳でも標高が低い平地でもないのになぜ?という場所で、どうして水害がおきるのでしょうか?

ハザードマップを必ず確認しましょう

市街地に降った雨は、地面に吸収されるものを除いて、下水管(雨水専用の場合と家庭から出る下水と併用の場合がある)を通って安全な場所(?)に排水される仕組になっています。
下水管には当然ながら排水できる能力に限界があり、能力を超える雨量に達すると排水が追いつかないどころか、逆流して噴水のように道路に水を噴出します。
また、元は小さな河川だったものが蓋をされて暗渠(あんきょ)というかたちになっている箇所も、市内にはたくさんあります。暗渠についても下水管と同じような機能をもっており、流域の雨水が流れ込めば水位が上がり、限界を超えれば水が地上に噴出します。
排水されなくなった水は、そのエリアの中でミクロ的に標高が低い場所(窪地)に溜まるようになり、更に雨が降り続けると洪水と表現しするべき状態になります。これが内水氾濫です。
横浜市のハザードマップを見ると、このような内水氾濫のリスクがある場所は、高台を含めた市内の至る場所に点在しているのが実態です。
また、話は変わりますが、地震の際の液状化リスクについても、埋立地のように地盤が緩いイメージがある場所ならともかく、何故?と思うようなところで意外にも高いリスクが示されていることがあります。
今日では見た目では想像できませんが、かつて湿地帯だったり柔らかい地層が表層に近いところに出ていると思われる場所は、決して珍しい事例ではありません。

このような、ハザードマップを見て初めて分かる災害リスクの情報は、今後の不動産取引において益々重要になっていくことは確実でしょう。
買主は慎重にならざるを得ないですし、売主にしてみると災害リスクが示されていることが売却価格に想定外の影響を及ぼす懸念もあります。
マンションであれ一戸建てであれ、ご自宅の位置をハザードマップで確認したことはありますでしょうか?
ない方は、ぜひ横浜市のサイトから確認してみてください。
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/agreement.asp?dtp=6&npg=%2Findex%2Easp
(または「横浜市わいわい防災マップ」で検索)
操作方法は簡単ですが、当店にご用命いただければ無料でお調べいたしますので、お気軽にご用命くださいませ。